ミカンの皮をむくこと。
オムツを袋から出すこと。
焼きめしを食べること。
自分でしてみることを優先させたら、びっくりするほどぐちゃぐちゃになった。
でも、きっとなにかを得たはず、って信じたい。
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自分でする
気持ちと時間に余裕があるとき、に限定されるけど。
いや、でも、意外と疲れたーてときにもやってる気がする。
一生懸命に取り組むから、静かで、そばにおらんくても、大丈夫やから。
そう、お梅だけの力でしてもらうこと。
ついつい手を出したくなるんやけどさ、自分以外にお梅しかおらんから。
やけど、きっとそれは控えた方がいいことで、自分のことは自分でする方向に進んでいった方がいいと思うんよね。
ていう考えが、ベースに合った上で、最近、体調がよろしくないから、ひとつのことに真剣に取り組んでてもらう方が楽ってこともあったりして。
片付けが大変、って思うかもやけど、拭いたら一発で片付くし、そこまで大変さを感じたことはないかなー。
ミカンの皮むき
まず、ひとつ目の自分でしたことは、ミカンの皮むき。
ミカンの皮むいてー、てお願いしたわけじゃなくて、ミカン食べよかー、て声をかけたら、扉をあけてミカンを出してた。
器用に開けるなー、て感心。
さすがに、それ以上進めることはできへんやろう
みたいに思ってたけど、甘かった。
な、な、なんと、お梅は自分でミカンの皮をむき始めた。
すごいやん、と思ってたら、むいた皮を渡してきたから、ここに入れて―と別の容器を準備。
仁王立ちのまま、ミカンの皮を一心不乱にむいててんけど、むちゃくちゃ力強かったから、可食部はほとんどなかったなー。
足元の床、服は、ミカンの汁だらけやったし。
最後までミカンの皮をむけたんやけど、最後になって、食べるところないなーて気づいたかなー。
むくんに必死でちょっとだけ残ってた可食部を食べるの忘れてたしな。
オムツを袋から出す
次に、自分でしたことは、オムツを袋から出すこと。
オムツ替えよかー、て声をかけたら、ととととーと走り出してオムツの場所まで一直線。
すごいなー、ようわかってるー
と思って、オムツをとってくるんを待ってたのに、待てど暮らせど、お梅は戻ってこず。
あれれー、と思ってみにいったら、オムツを選別してた。
オムツをこんなにキレイに出されたことはなかったからなー、普通にびっくりして声出してもうたわ。
焼きめしを食べる
最後の自分でしたことは、焼きめしを食べること。
お梅は11時過ぎくらいから昼食やから、先にお梅のご飯を作るんやけど。
まぁ、焼きめしを作って、自分で食べて―、てなると、手づかみで食べてるお梅の場合は、1割くらいはエプロンに吸収される。
し、ポロポロと落とした米粒たちはズボンに吸着されるという結末。
別にええんやけどね、ここまでズボンに米粒ついたん初めてやったなー。
さすがに、米粒は取り切れへんかったから、この日は昼食後にズボンを履き替えたっていう。
頑張ればとれたと思うけど、そこまで頑張る気がなかった。
想定内・外のぐちゃぐちゃ
ミカンの皮だけが想定内の汚れっぷり。
オムツも、焼きめしも、想定を超えるぐちゃぐちゃやった。
まぁ、でも、そういったことがある中で、お梅は、いろいろと学んでいくんやろなーと思って見守っていきたい。
し、一生懸命してるお梅を見守るのも、また癒される。
特に、仁王立ちしたままミカンの皮をむいてたんはおもろかったなー。
きっと何か得たはず
1歳3か月のお梅の行動。
これから先、どんなふうに成長につながっていくんかはわからんのやけど、きっとなにか得たものがあるはず。
危険がない限りはさせてあげられるように、気持ちと時間に余裕をもって生活したいな、と思う。
し、いろいろなものにも触れさせてあげられるように、外は寒いけど、お出かけもしていかなあかんなーとも思う。
記憶には残ってなくても、きっと彼女の人生において、プラスになるだろうということはしていきたいなー。
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あとがき
お梅の行動には驚かされるし、癒されるし、飽きへんなー。
お梅にとって、なにかプラスになればいいなーって思う。
おわり。
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